各地で夏の夜空を美しく彩る打ち上げ花火!遠くで見るのも良し、頭上で大きな音を聞きながら大きく広がる大輪を見るも良し、山から下を見るように見るも良し、皆が楽しみに目にする打ち上げ花火。これは江戸時代に八代将軍、徳川吉宗公が疫病退散と五穀豊穣を祈願する為、両国橋付近で水神祭を行なった際に両岸の水茶屋が献上花火を打ち上げました。それが起源といわれています。時代劇や映画のなかで打ち上げ花火が打ち上ると、どこからともなく「かぎや~」「たまや~」の声が上がりました。これは、その花火を作っていたのが、両国の「鍵屋」と鍵屋から、のれん分けした「玉屋」というわけです。以来、1843年「玉屋」が火災を起こし江戸から追放となる迄の30年間、大川橋の川開きでの打ち上げ花火は「鍵屋」と「玉屋」の黄金時代であったのです。もう今ではコンピューター管理の時代で休みなく様々な花火を組み合わせて打ち上げるスターマイン(速射連発花火)が主流になっています。一生懸命に製造された花火職人のみなさんの力の結集を、目にする我々も感謝のこころで見上げたいものです。^^