僕の住んでいる富山県砺波市は、散居村が有名であり夕日に輝いて点在する家屋と屋敷林は、正に圧巻!琥珀色の大パノラマです。砺波平野の屋敷林は『垣入』と書いて(かいにょ)と言います。家屋をたくさんの樹で囲み、防風や遮光などの温度調節や実のなるものを保存食としたり、落ち葉や枝を燃料にしたり肥料にして活用し、大きく育った樹木を新築や増改築に利用するなどしています。虫が増えたり、木の実がなると鳥がやってきて啄ばみ、糞をして木が育っていきます。生態系がそこに存在し守っているという不思議な空間が生まれます。一軒の屋敷に春夏秋冬丸ごと、生きていく為のものが現れるというか自然と回ってくるのです。先人の知恵がそのまま生きています。富山県では、美しい散居村と屋敷林(垣入)を守る為に保全事業を行なっています。昔から大切に継承してきた日本人としての凛としたもの!ものを大切にし活かすという日本人らしい生き方をもう一度、胸に刻み込みたいものです。日本全国に目を向けてみると砺波平野の『垣入』(かいにょ)の他仙台平野の『居久根』(いぐね)出雲平野の『築地松』(ついじまつ)と3か所あるといいます。出雲と仙台に砺波!この3平野には、もしかして何らかの深い関わりがあるのかもしれません!?何故?と思うと昔から頭をもたげる癖があるものですから、いずれ続編となるかもしれません!?ご存知の方がおられましたらご教授頂ければ幸いです。 拝、