先日「上腕二頭筋断裂」についてのご相談がありました。お話を伺いますと、僕も体験した上腕二頭筋腱上部の断裂でした。これは中高年に好発し、重いものを持ち上げたりした際に発生します。痛みの強いものは稀で、ブチッ!ツンなどの断裂音を感じると同時に急な脱力感を伴います。この場合、日数を置かず最寄りの整形外科を受診してください。手術を考慮される方は担当医師にその旨、お伝えしてください。僕の場合は田植えの準備もあり、手術はしない保存療法を選択し10年、現在に至ります。
「手術をしないで大丈夫なのでしょうか?」これが一番!お知りになりたいところだと僕も思います。力こぶをつくるように前腕を肩に近づけると、今までのような大きな力こぶは出来ません!肘の上にボール状の膨隆が出来るようになります。それだけが後遺症だと考えてください。
しばらくの間(2.3週間)は重いものを持たぬよう注意して、普段通りの日常生活を行なってください。最も重要なことは『安静にし過ぎて、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)に移行させないこと』です。中高年に好発しますので注意が必要です。^^
中高年ではなく、若い方の場合は手術をされた方がよろしいと僕は思います。70代で手術をされた患者さんの例をお伝えすると、樹木の剪定をするために、木に梯子を掛けようと持ち上げたときに左上腕二頭筋断裂!術後半年後に再び、梯子を持って断裂されています!今度は保存療法を選択されました。無理は禁物であることを改めて教えてくださいました。