この石は「富士山の石」です。僕の父、柴田一雄が1966年に登頂した際に持ち帰ったものです。
今では世界遺産ですから、その様なことは出来ないと思いますが、背中に担いで持ってきてしまったものです。父はもう亡くなっていますが、思い切ったことをするひとで、周りのひとを楽しませるひとでした。大工が仕事で職人気質!病に倒れても亡くなる直前まで、長老に技術を学んでいたのを思い出します。
本来ならば富士山の元にお返しすべきなのかもしれないのですけれど、父が僕に見せる為に!一所懸命に担いで来たかと思うと涙が出てきて、それも出来ません。
「我々日本人の宝物として大切にしていきたい」と、僭越乍ら思っています。柴田佳一 拝、