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鶴のたとえ

我々日本人と鶴の関係は深く、良きものの「たとえ」とされています。「鶴は千年、亀は万年」長寿と繁栄を象徴する吉祥の鳥なのです。「夫婦鶴」は、夫婦仲が良く一生連れ添うことを言い「鶏群の一鶴」は、多くの凡人のなかに一人だけ抜きん出て優れた人がいることのたとえであり「野鶴」は、仕官しないでいる人のたとえ。「閑雲野鶴」は、静かに空に浮かぶ雲と野に遊ぶ鶴のように何ものにも束縛されない悠々自適の境遇のたとえです。「掃き溜めに鶴」は、ごみ溜めのようなつまらない場所にも優れたものがあることのたとえ。「鶴の一声」は、小さな鳥が群がって鳴くより、鶴が一声鳴く方が威厳があり優れている。大勢で議論してもまとまらないときに実力者の一言で決することのたとえ。他にも「鶴の恩返し」「雲外の鶴」「折り鶴」「千羽鶴」などたくさんあります。縁起物や美しいもの、優れたもの、強きもの、日本人にとっては、こころから大切に思う鶴のたとえ。いつの日か、優れた実力者が威厳あるひと言を発し、世界中を鉛色から眩しくも神々しい光で天を照らしてほしいとこころから思います。

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