1981年、石油輸入制限で争ったアメリカのキッシンジャーを迎える田中角栄氏。石油外交に一歩も退けを取らない姿勢は正に「日本人の誇り」国民を守り、国益を守るという政治家の信念を最大に発揮した強い男!尊敬という言葉と涙しかありません。今から46年前の1973年10月、第4次中東戦争勃発を機にアラブ産油諸国が石油価格を一方的に引き上げました。ユダヤ系石油資本に対して反旗を翻し、アラブ寄りの国以外に石油輸出を制限したのです。アメリカはキッシンジャー国務長官を通じて、日米関係を盾に日本がアラブ寄りになることを牽制します。しかし、田中角栄氏は「アメリカが日本に石油を回してくれない以上!我が国は独自の外交方針をとるしかない」と、突き放します。この強い外交力を持つ政治家は「後にも先にも田中角栄氏、只ひとり」と僕は思います。
しかし、誰もが知っているあの『ロッキード事件』が起こります。後年「あの『ロッキード事件』は、アメリカが田中角栄氏を危険視して嵌めたのだ」という噂が流れることとなったのは周知の事実です。
令和元年の今!日本に強い外交力が求められているような気がしてなりません。僕は田中角栄氏を思い出し、強くそう思います。