「西郷どん」では、俳優松田翔太さん演ずる慶喜公が途轍もなく光っています。水戸家出身の慶喜公は、水戸光圀公以来!お家より朝廷を重んずることを家訓とし、教育されていました。若い頃から頭脳明晰!の為、他家に出されず水戸家長男と共に水戸家に暮らし、その後一橋家に入ります。今までの徳川慶喜公は、家臣を捨てて逃げた卑怯者とされることが多く、僕はその真逆の考えを持っていました。然し!今回の「西郷どん」では、逃げた理由が初めて明かされました。これは今までなかったので「西郷どん」凄い!と思いました。(もしあれば、すみません)
上の写真をご覧ください!慶喜公の後ろに掛かる掛け軸に「尊攘」と大きく書かれています。これが慶喜公の本心であると僕は思います。「尊攘」とは「尊王攘夷」を略したもので、その意は『天皇を敬い外敵を撃退せよ』という思想を指しています。
正に生家である「水戸家の家訓」を背に西郷隆盛と対峙したのです。それも死装束で・・・。
「逃げるが勝ち」という言葉は、宮本武蔵の言葉であったと思いますが、僕は徳川慶喜公にも充分に当てはまる言葉ではないか!と思います。
「ロッシュから逃げたのだ」と慶喜公は西郷に言い放ちます。日本のなかで争っている場合では決してなく「日本に恩を売って入り込もうとする外敵を撃退するのはこの俺だ!」と、慶喜公は!いや、ひー様は言いたかったのだろうと僕は思います。
幕末最大の功労者!いや、ヒーローは間違いなく徳川慶喜公だと僕は思っています。