「手首を骨折して3カ月を経過しているのに痛みが取れないんです」と相談を受けました。滑って手をついた!転んで手をついた!など手首の骨折は、老若男女ともに多くみられる典型的な骨折です。
前腕骨下端骨折(コーレス骨折)は、典型的骨折の代表的なもので正確な徒手整復操作が必要となります。整復操作が的確であれば予後は良く後遺症はありません。手術による場合も傷は残りますが、予後は同様です。子供さんの場合は、固定後の関節拘縮(関節のこわばり)もなく!痛みもあまり感じなくなるのが早いのですが、齢も不惑を超えてきますと関節拘縮もなかなか去り難く、痛みが長引く場合が多くなっていきます。
今回の相談者の方は70代の女性!上記の関節拘縮だと思われますので、先ずは温める事をお勧めしました。起床時などは関節がこわばりますのでお湯の中に手首だけではなく肘の関節まで入れ、皮膚が赤くなるまで温めてください。そうしましたら、上の写真の黒い点が示されている場所を確認し記憶してください。手首の関節を上下に動かしますと中央にシワが現れます。その中心を触ると指の先端がスッと入るくぼみが確認できると思います。そのくぼみの中心が痛みを取り去る重要点です。
そこをつま楊枝の丸い頭の部分!またはボールペンのペン先でやや強めに押して刺激を加えてください。1.2.3ハイ!如何でしょう?
これを機に継続して行なってみてください。そうすることにより回復までの期間が俄然!早まります。これからの季節は温かく、そして暑くなってきますので、回復されるに良い時期といえます!どうかお大事になさってください。そして遠方よりのご質問とご相談!ありがとうございます。これからも僕たちの理解する範囲内で分かり易くお答えしたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
柴田接骨院スタッフ一同 拝、