脈をとる医者(1863)文久3年の撮影です。僕が子供の頃に診てもらったお医者さんもシッカリと脈診をしていたのを記憶しています。
正に!この医者のように斜め下45度を見つめながら・・・。これは、切診といいます。切とは、触れているという意味で、西洋医学の触診にあたり、実際に患者の体に触れて診察する方法です。中国では「脈診」が中心になりますが、(日本の東洋医学では、更に腹部の触診が行われる)まず、寸・関・尺と呼ばれる3つの部位で脈をとり、脈の速度・強弱・位置などについて、慎重に時間をかけて診ていきます。脈診の種類は約30ほどあり、色々な病気の状態を反映しています。そのため、脈診は非常に微妙で習得の難しいものとされますが、熟練すると!妊娠の有無、はては胎児の性別まで分かるといわれています。(東洋医学の本より)
鍼灸の先生の中で、達人といわれ脈診の熟練された方がいらっしゃる!と伺ったことがあります。西洋医学の進歩はすばらしい限りであると認めたうえで、逆行するのではなく!東洋医学の素晴らしさ!科学的に実証不可能である奥深さをもう一度!是非知って頂きたいと思うのです。
次回に続きます。